2021年11月16日
イベント・セミナー
いじめに関する「子どもの思い」発表会を開催しました
令和3年11月16日(火曜日)に、仙台国際センターで「いじめに関する『子どもの思い』発表会」を開催しました。
当日は、有識者による講演の後に、生徒の皆さんからいじめ未然防止の取組みやいじめに関する思いの発表がありました。
この発表会は当初、広く市民の方に向けて開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症対策のため参加者を限定して開催しました。
当日の主な内容
講演「子どもたちが笑顔で学ぶために」
講師:宮城教育大学教職大学院 准教授 久保順也 氏
「子どもたちの中には、自分の悩みを相談することで相談した大人に負担をかけてしまうのではないかと心配し、悩みを抱えてしまう子どもがいます。」
子どもたちから相談を受けた際は、「話してくれてよかった」と伝えることが大切ということや、いじめ等の予防的な取組みの実践例についてご紹介いただきました。
いじめに関する「子どもの思い」発表
仙台市立第二中学校
テーマ:「人とのつながり、こととのつながり」
「『尊重・共鳴・実行』を活動テーマに、笑顔とあいさつがたえない学校を目指し、朝、放課後のあいさつ運動や生徒会企画『たてわりリレー大会』を通して『人とのつながり』を大切に活動しています。」
その他、震災遺構荒浜小学校の「経験談発表」や「いじめ防止の全校集会」などの発表がありました。
仙台市立蒲町中学校
テーマ:「子ども、教師、保護者それぞれの立場の考えをお互いが知り、いじめ対策についてそれぞれの役割を考えよう」
「生徒や先生、保護者を対象にいじめに関するアンケートを実施し、『自己肯定感』『無自覚ないじめ』『想像力』(相手を思いやる気持ち)をキーワードに、三者の思いの共通点や違いなどを確認しました。」
その他、互いのよいところをカードに記入する「この木 何の木 きずなの木」、「いじめのロールプレイ」、小学校での「いじめ防止出前授業」などの発表がありました。
仙台市立仙台高等学校
テーマ:「仙台高校のいじめ防止対策」
「いじめ撲滅キャラクター『和守(すずもり)くん』を活用し、学校全体でいじめ未然防止の意識向上に努めています。」
その他、1年生のメンタルトレーニングや全学年保健講話、各学級で観葉植物「ユッカ」を育て、「命のバトン」として次の学年に引き継ぐなど、命を大切にする活動の発表がありました。
来場者からの声(来場者アンケートより)
- ・「子どもたちが笑顔で学ぶために」日頃からのいじめの未然防止の取組みが大切であると改めて考えさせられました。
- ・各校の発表が、とても素晴らしかったです。生徒の発想には、驚くばかりでした。今後も各校の生徒会を中心とした自治の力に期待したいです。
- ・仙台市の中学校、高等学校の生徒、先生方がいじめの未然防止の取組みに一生懸命に取り組んでいる様子が分かり大変頼もしく感じました。