教員みんなで、
児童の学校生活を守りたい(vol.2)
宮城野区内の市立小学校 児童支援教諭
児童から相談があった場合、どのような対応を心がけていますか。
最も心がけているのは、組織的に動くことです。
例えば、いじめの事案が発見されたときは、学校の教員全体で共有し、教員が動くことでいじめがエスカレートすることがないように最悪のケースを考えながら全員で対応しています。
また、いじめを受けた側と行った側双方の児童と、保護者の意向を必ず複数人の教員で一緒に確認し、その後は経過観察をします。
このように段階を踏んだアプローチが、いじめの解決と再発防止のために大切なのだと思っています。
現在のいじめの定義では、被害者側が嫌だと感じたら、それはいじめと判断されます。
「これがいじめ?」と、保護者の方などに困惑される場合も多いですが、私たちとしては子どもたちのことをそれだけ大事にしたいと思っているのです。
いじめたという意識がない子も多いので、いじめを受けた側と行った側双方への心のケアも、現在はとても大切なものになっているのではないでしょうか。