保護者・市民向けのQ&A

いじめについての悩みや疑問などに
Q&Aでお答えします。

子どもの様子が最近気になるのですが、本人は「大丈夫」と言います。本当はいじめられているのではないかと不安です。

仕返しが怖い、親に心配をかけたくないなどの思いから、いじめられていることをなかなか話せない場合があります。このようなときは、問い詰めたり、結論を急がず、「私はあなたの味方」であることを真剣に示し、子どもが安心できる雰囲気をつくりましょう。ご家族だけで悩まず、気になる様子や心配なことは学校等にご相談ください。

子どもからクラスメイトがいじめられている話を聞きました。「チクったことがばれたら自分がいじめられるから内緒にしてね」と言われていますが、どうすればいいでしょうか。

いじめについて大人に知らせることは、「チクリ」ではなく、いじめられている子どもを「守る」ことであることを伝えましょう。そして、保護者は子どもの意見を十分に聞いた上で、学校などに相談しましょう。学校は、いじめを受けた児童生徒だけではなく、情報を伝えてくれた児童生徒も守りますので、ためらわずに情報提供をお願いします。

いじめについて、法律的な観点から相談できる窓口はありますか。

仙台市いじめ等相談支援室S-KET(エスケット)では、弁護士や学識経験者などの専門家による支援を行っています。まずは相談員がお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。なお、面接相談には予約が必要です。

学校に相談した結果、いじめが止まったようですが、再発しないか心配です。

仙台市いじめ防止基本方針により、学校では、いじめの行為が止まってから少なくとも3ヵ月間は関係児童生徒を見守り、そのうえでいじめが解消しているか判断しています。ご家庭でも、気になる様子が見られた場合は学校にご連絡ください。

いじめが起きやすい時期があれば教えてください。

5月と11月にいじめの認知件数が多くなる傾向があります。そのため、本市ではこの時期に合わせて、児童生徒のいじめに対する意識を高めることを目的とした『いじめ防止「きずな」キャンペーン』を実施し、各学校が独自に企画した様々な取組みを行っています。
また、夏休みや冬休みなど、まとまった休みの後も、登校を嫌がったり、元気がなくなっていないか注意して見守る必要があります。

下校時にみんなのかばんを持たされている子どもを見かけました。持たされている子どもは嫌そうに見えるのですが、どうすればいいですか。

「いやだ」「苦痛だ」と感じるものはいじめに該当します。そういった様子を見かけたときは、学校に情報提供をお願いします。その際は、見かけた場所や時間、服装や大体の年齢など児童生徒の特長をお知らせください。学校が分からない場合は、学区内の学校にご連絡をお願いします。

地域住民がいじめ防止に協力できることはありますか。

地域における世代間交流は、子どもが自分に自信を持ち、他の人を思いやる心を養う経験となりますので、例えば行事などの際に子どもに役割を与え、頑張りを褒めてあげましょう。
また、登下校時の挨拶などの声がけをすることで、子どもたちが自分の居場所を感じることができるようになります。地域の実情を踏まえ、無理のない範囲でご協力ください。

仙台市はいじめの認知件数が多いので不安になります。

認知件数とは、学校が把握できた件数のことであり、認知件数=発生件数ではありません。
いじめは目に見えにくいため、実際には相当数のいじめが潜在しているものと考えられます。いじめを見逃さずに対応することで認知件数は増加しますので、認知件数が多い学校について、文部科学省は「いじめを初期段階のものも含めて積極的に認知し、その解消に向けた取組のスタートラインに立っている」と肯定的に捉えています。
認知件数が多いことは、先生が真剣にいじめ対策に取組んでいる結果と言えます。