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令和7年度「いじめに関する市民セミナー みんなで学ぶSNSとの付き合い方」を開催しました

令和7年11月29日(土曜日)、「いじめに関する市民セミナー みんなで学ぶSNSとの付き合い方」を、日立システムズホール仙台で開催しました。
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授として多方面で活躍されている 高橋暁子さんに、「こどもたちがSNSと上手に付き合っていくために」という題材で講演をいただきました。

開会・市長あいさつ

講演「こどもたちがSNSと上手に付き合っていくために」

講師:高橋 暁子 氏(ITジャーナリスト 成蹊大学客員教授)

こどもたちのSNS利用実態や具体的なSNSトラブルをご紹介いただきながら、大人ができる対策について講演いただきました。

講演内容

1.こどものSNS利用実態と特徴

・スマートフォンの所持開始は低年齢化しており、小学生でも高学年の約半数が所持している。
・ゲームやSNSで知り合った「ネッ友」がいる小中学生も多い。
・小学生ではLINE・Youtube・TikTok、中学生はそれに加えInstagramの利用が多い傾向。

2.親が知ることはなぜ大切か

・保護者世代は情報リテラシーの教育を受けておらず知識が乏しいことが多い。SNSの年齢制限・フィルタリングについて保護者が把握することが大切。
・こどもがSNSで知らない人とやり取りしていることを把握していない保護者も多い。「ネッ友」との関係がトラブルにつながることもある。
・普段から親子でのコミュニケーションを大切にし、こどものインターネット上の交友関係を把握することが、トラブルを防ぐことにつながる。

3.SNSやスマートフォン普及によってこどもに多いトラブル

(1)SNS活用によるトラブル
・インターネット上で特定の人に対して誹謗中傷を行うと、12歳前後から責任能力ありとして損害賠償請求される場合もある。
・対面では表情や声のトーン、仕草で読み取れることも、LINE等の文章のみでのコミュニケーションでは本意が伝わりにくく、相手との行き違い・誤解が起こりやすい。
・公開されたくない情報は人によって違うため、自分が平気だからといって無断で公開しないこと。相手に確認をすることでトラブルを減らすことができる。
・スマートフォンでのやり取りを家族内で練習することや、感情のまま投稿せず、考え直す(Rethink)をすることが大切。

(2)ゲームやスマートフォンへの依存に関するトラブル
・ゲームやスマートフォンの利用時間が長いほど、視力や学力が低下する傾向にある。
・こどもが一人で自分を律することは難しいため、利用時間の長さを決めたり、制限機能を利用する必要がある。
・部活や勉強を頑張っている子はスマートフォンの利用時間が短い傾向があるため、目標や夢中になれることを見つける手助けをすることが大切。

(3)SNSで知り合ったネッ友によるトラブル
・未成年誘拐や性被害(裸の写真をSNSに掲載されたなど)に巻き込まれる事件が増加している。
・SNSやオンラインゲームでは年齢や性別、職業、名前、本心などを偽ることが容易であり、事件加害者の約4割が性別・年齢・職業を偽っていたというデータもある。
・ネットで知り合った人とは会わないこと、もし会いたくなったら相談することをこどもと約束しておく。
・ネッ友に個人情報や、画像・動画を送らないこと、送った場合のリスクをこどもに説明しておく。

(4)闇バイトトラブル
・SNSを活用したバイト探しが一般化し、高収入の誘いにつられて闇バイトに応募してしまう事例が多発している(闇バイトは、応募すると身分証等を求められ抜け出せなくなる)。
・「中高生ができる高収入なバイトはない」ことをしっかり理解することが大切。

4.保護者ができること

・保護者がスマートフォンやアプリの機能を理解し利用制限を行うことや、利用ルールを家庭で話し合うことが大切。
・インターネット利用に関する悩みを抱えたときには、すぐに相談機関などに相談することで被害を抑えることができる。

来場者からの声(来場者アンケートより)

  • ・こどもの利用実態とトラブルの現状について知識を深めることができました。大人ができることは何かについても改めて考えさせられました。
  • ・保護者が情報リテラシーについて学ぶことが大切だととても感じました。
  • ・スマホやゲーム依存にならないために、心のすき間を作らないこと、認められる現実の場をつくること、とても大切だと思いました。
  • ・加害者にも被害者にもなる危険性があることを痛感させられました。