S-KET専門員の久保順也さん

専門的見地と他機関との連携で、
悩みの解決をお手伝いしたい(vol.4)

S-KET専門員/久保順也さん

この記事をご覧の方に、いじめ防止についてのメッセージをお願いします。

いじめ未然防止の観点からは、保護者の皆さんにはお子さんとの会話の機会を増やしていただきたいです。
コミュニケーションが取れていれば、お子さんも比較的気軽に話してくれるようになります。
S-KETとしての立場には限界もあり、あくまでお子さんやご家庭、学校などをサポートして、お子さんが安心して学校生活を送れるような体制作りのお手伝いをさせていただくことに止まります。
しかし、S-KETは悩みを誰かに相談する経験ができ、その機会を提供することで、相談者が自分自身を大切にすることを学ぶきっかけになれると思うのです。

最後に、我々はいじめなどの事後対応をすることが主となる機関ですが、やはり未然に防止することが一番だと思います。
私たちへ相談したことを、家族、学校、そして地域で考えてもらえるきっかけとなればそれほど嬉しいことはありません。

S-KETは、専門員、相談員、アドバイザーで構成されています。
相談員が電話やメールを受け付け、いじめ問題に詳しい弁護士や学識経験者である専門員が面接相談をはじめとした支援を行っています。
専門員は出勤日が決まっており、面接相談は電話による予約が必要ですが、出勤日以外でも、電話やメールによる相談への支援を行っています。
また、相談内容によっては、医師や臨床心理士、社会福祉士がアドバイザーとして支援に加わります。